
鍼灸師になったことを後悔していないだろうか?
鍼灸師を目指している人や資格を取ったばかりの人なら、一度は気になる疑問なのではないでしょうか?
鍼灸師は、人の身体や健康に関わることができるやりがいのある仕事です。
一方で、実際に働いてみると、
- 思っていたより給料が低い
- 仕事が大変
- 拘束時間が長い
- 将来のキャリアが見えない
- 頑張っても評価されない
と感じることも多々あります。

学生の時は、鍼灸師を取ってアスレティックトレーナーとして活躍する未来しか考えておらず、給料や休みなど働き方に目を向けることはほぼなかった。
この記事では、鍼灸師として働いてきた経験から、
鍼灸師になって後悔したこと、そこから考えたキャリアのことについてまとめます。
鍼灸師になって後悔したこと
まず、結論から言うと、

「鍼灸師になったこと自体」を後悔しているわけではありません。
むしろ、鍼灸師という資格があってこそ経験できたこともたくさんあります。
ただし、もっと早く知っておけばよかったことはあります。
特に大きかったのは次の5点です。
- 思っていたより収入が低い
- 技術だけでは給料が上がらない
- キャリアの選択肢を考えるのが遅かった
- 職場や雇用形態によって働き方が異なる
- 「資格があれば安心」と考えていた

鍼灸師に「なる前に感じていたこと」と「なった後に感じること」では、大きな差がある。一度立ち止まって振り返る時間が必要だろう。
思っていたより収入が高くない
鍼灸師を目指していると、
「国家資格であり、専門職なのだからそれなりに稼げるだろう」
と考える人も多いと思います。

今でもそうだけど、「手に職があっていいね!」とか「仕事に困らないね」と言われることも多々ある。
実際に働いてみると、必ずしもそうではありません。
勤務鍼灸師の場合、給与は勤務先の給与体系に大きく左右されます。
そのため、勤務先にしっかりとした給与体系システムがなければ、働いている限りずっと固定給(昇給なし)なんていうこともあり得るわけです。
つまり、
「鍼灸師として経験や技術を積めば、自然と年収が上がっていく」とは限らない。
ということです。
これは、働く前にもっと早くから理解しておきたい部分です。

経営者(雇い主)の中には、あえてそこを雇用者に伝えず、働かせている場合がある。働く前に必ず確認をするべきだ。
技術を磨けば給料が上がると思っていた

もっと技術を身に付けて一人前になれば評価され、稼げる!
鍼灸師になったばかりの頃は、そう考えていました。
もちろん、技術を磨き続けることはとても重要です!
しかし、勤務鍼灸師として働く場合、
技術力=そのまま給料アップ
になるとは限りません。
どれだけ勉強しても、どれだけ経験を積んでも給与制度がそのものが変わらなければ収入は大きく変わりません。
ここで重要なことは、
「自分が成長すること」≠「自分の市場価値を高めること」
つまり、技術を磨くだけでなく、
その技術(スキル)を正しく評価してくれる場所(勤務先)はどこなのか?
までを考える必要があります。
キャリアについて考えるのが遅かった
鍼灸師になると、まず目の前の仕事を覚えることに必死になります。
患者さんへの施術。先輩からの指導。勉強会。日々の業務。
それは、もちろん必要なことです。
しかし、数年働いたところで、
「この先どうするんだろう…?」
と考えるようになることがあります。
勤務鍼灸師として働き続けるのか?
独立するのか?
スポーツ分野に進むのか?
美容分野に進むのか?
企業で会社員として働くのか?
別の資格を取得するのか?
キャリアについて考えるのは、早ければ早いほどいい。
これは鍼灸師として働いてきて感じたことの一つです。
職場によって働き方が大きく異なる
同じ「鍼灸師」という仕事でも、勤務先によって環境は大きく異なります。
例えば、
- 給与
- 休日
- 勤務時間
- 研修制度
- 昇給制度
- 福利厚生
- 自費施術の割合
- キャリアアップ制度
などです。
そのため、「鍼灸師だから給料が低い」と決めつけるのは少し違います。
もしかすると、
「今の職場の条件が、自分に合ってない」
だけかもしれません。
「資格があれば安心」と思っていた
鍼灸師の国家資格を取得するまでには、養成学校に規定年数通い、専門課程を修了した上で国家試験に合格する必要があります。
だからこそ、
「資格を取れば仕事に困らない」
と考えたくなります。

確かに、鍼灸師は独立開業権があるため、会社に頼らずに働くことができる。
しかし、実際のキャリアでは資格を取ってからがスタートです。
資格に加えて、
- どんな技術を持っているか。
- どんな経験があるか。
- どんな人材になりたいか。
- どんな職場で働くか。
が重要になります。
資格はゴールではなく、キャリアを作るための土台だと考えるようになりました。
それでも鍼灸師になったことを後悔しているわけではない

ここは誤解して欲しくないところです。
鍼灸師になったことで、
- 人体について深く学べた
- 患者さんの悩みに深く向き合えた
- スポーツ現場で多くの経験を積めた
- 多くの人と出会えた
- 自分自身の専門性を考えるきっかけになった
など、ここには書ききらない程の得られたものがあります。

鍼灸師になったことを後悔しているわけではありません!
むしろ、
もっと早くキャリアについて考えておけばよかった
というのが本音です。
鍼灸師になって後悔しないために
これから鍼灸師を目指す人や、現在働いている人に伝えたいのは、

必ず資格を取ったあとのキャリアまで考えておくように!!
資格を取ることがゴールではありません。
例えば、
- スポーツ分野に進む
- 美容・自費施術分野に進む
- 企業で働く
- 転職する
などがあります。
「鍼灸師」を辞めたいと思ったら
鍼灸師として働いていると、
「もう辞めたい」
と思うことがあるかもしれません。
しかし、
鍼灸師を辞めること」と、「今の職場を辞めること」は別問題です。
仕事そのものが嫌なのか。
それとも、
- 給料
- 人間関係
- 労働時間
- 人事評価
- 将来性
など、職場に対して不満があるのか。
まずは分けて整理してみることをおすすめします。
もし「鍼灸師は続けたいけれど、今の職場では将来が見えない」というのであれば、転職という選択肢があります。
転職するか迷ったら、まず求人を見てみる
転職は、今すぐ退職することだけではありません。
「今の自分ならどんな求人があるのか?」
を知るだけでも、自分の市場価値を考えるきっかけになります。
鍼灸師の求人を自分で探すだけでなく、転職エージェントに相談をして、自分に合う求人を探してもらう方法もあります。
これもキャリアを考える上では、大切なことです。

他業種では、比較的当たり前に使用している転職エージェントも鍼灸師や治療家の業界ではまだまだ浸透していない。
まとめ|後悔しないには「選択肢」を持つこと
鍼灸師になって感じた後悔をまとめると、
- 思っていたより収入が高くなかった
- 技術だけでは給料が上がらなかった
- キャリアについて考えるのが遅かった
- 職場による待遇の差が大きかった
- 資格だけでは将来が保障されないとわかった
ということです。
ただし、これらは「鍼灸師という仕事が悪い」という話ではありません。
大切なのは、
「自分がどんな鍼灸師になりたいか?」
そして
「そのためにどんな鍼灸師になりたいか?」
だと思います。
もし、今の職場に不満があるなら無理に辞める必要はありません。
まずは、他の職場やキャリアを知ってみる。
その上で、
「今の職場に残る」、「転職する」、「別のキャリアに進む」
という選択をすればいいのです。
選択肢を持っているだけでもキャリアに対する不安は変わります。

